明日のライジングは、また「芸術家と偏執性」シリーズで、私のイチオシ、アウトサイダー・アートを紹介しています。
小難しいことばっかり書いてるのかなあ、なんて思ったりもするけど、やっぱりこのシリーズはもうちょっとやってみたい。
みんなに等しく権利を、みたいな風潮にすごく違和感があってね。
表現=「生」になっているという人々の存在を考えると、そんな四角四面な権利意識にまみれて、なにかが生まれると思いますか、と。
どんな生き方から、その表現が生まれたのか、人の渇望や業というものを、もっと深く考えてみたいんだよね。
新宿二丁目にいると、すごくそういうこと考える。
ゲイなのに、いっつもスーツ着てネクタイしめた普通のノンケのサラリーマンを好きになってしまうある男性は、何度も何度も叶わぬ恋をして、いつも胸が苦しいんだっていうんだけど、その苦しい葛藤を全部作品づくりにぶつけているんだよね。そして、すごいものつくって脚光浴びちゃった。
他人のなにが「幸せ」かなんて、頭のなかで考えたって理解なんてできないし、勝手に決められもしないと思うんだよ。
そもそも「幸せ」みたいなもやもやしたものにすがるなよ、と私は思ってしまうけど。